BLOG歯庵~歯科衛生士がお届けするオーラルヘルスの豆知識・当院での治療症例~

2020.05.20

歯科衛生士がお話しする歯の講座113~健康寿命をのばそう3~

歯科衛生士がお話しする歯の講座の第113講目です。

あっという間に5月の下旬です( ゚Д゚)
スーパーではスイカが売られ始め夏を感じますね。

さて、前回より健康寿命を延ばそうというテーマで、オーラルフレイルについてお話ししています。
今回も前回からの続きです。

口腔機能低下症の衰えチェック!

実際に口の機能がどれほどおとろえているかは、「口腔機能低下症」の検査を受ければわかります。
オーラルフレイルの進行過程でいえば、最も重い咀嚼障害や摂食嚥下障害などの口腔機能障害に至る手前の状態です。

参考:「口腔機能低下症」概念図(日本歯科医学会)

「口腔機能低下症」は、加齢によって口腔内の感覚・咀嚼・嚥下・唾液分泌などの機能が低下する症状を、医師が診断する疾患名です。
2018年の診療報酬改定で保険適用の治療対象になり、新聞などで取り上げられていたので、目にしたことがある人もいるかもしれませんね。

口腔機能低下症の診断には、歯科医による検査が必要といわれています。
検査するのは、
①口腔衛生状態不良、
②口腔乾燥、
③咬合力低下(こうごうりょくていか)、
④舌・口唇運動機能低下(した・こうしんうんどうきのうていか)、
⑤低舌圧(ていぜつあつ)、
⑥咀嚼機能低下、
⑦嚥下機能低下(えんげきのうていか)
の7つの症状です。
3項目以上該当する場合に、「口腔機能低下症」と診断されます。
診断を受けると、口腔機能のさらなる悪化を防ぎ、口腔機能を維持・回復するために、医師による生活指導や栄養指導、歯科疾患の治療などが行われます。
さらに、口のトレーニングを日課にしてもらいます
そして6か月後に口腔機能を再評価します。
まだ口腔機能低下症でないひとでも衰えている機能があれば、それにあわせてトレーニングすることでオーラルフレイルの進行を防ぐことができます。

フレイルを予防するには適度な「運動」と「栄養バランス」の取れた食生活、そして「社会活動への参加」が重要となるといわれています。
最近の研究では、特に「社会活動への参加」頻度の低下が、フレイルの入り口になりやすいといわれています。
お仕事
やボランティア活動、趣味やお稽古ごとなどのグループ活動、友人との交流や近所付き合いなど、地域社会にかかわる活動に参加することが効果的といわれています。
閉じこもりがちな生活をしすぎないように、生活習慣を改善してみましょう。


「社会性」は、活動量、精神・心理状態、口腔機能、食・栄養状態、身体機能など、多岐にわたる健康分野にも大きく関わるとされています。
社会とのつながりを失うことがオーラルフレイルの入り口となっています。
いろいろと考えることがでてきますね。

続きはまた・・・

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