BLOG歯庵~歯科衛生士がお届けするオーラルヘルスの豆知識・当院での治療症例~

2020.09.15

歯科衛生士がお話しする歯の講座128~噛むの効力2~

歯科衛生士がお話しする歯の講座の128講目です。

9月も中旬となり、朝夜は少し過ごしやすくなってきましたね。
秋の到来もいよいよでしょうか(*^-^*)

さて、噛む効力について前回の続きをお話ししたいとおもいます。

平均620回?
「平均620回」、この数値が何を意味しているかご存じでしょうか?
答えは、現在日本人が一食あたりに要する咀嚼回数です。
数字だけ見ても多いのか少ないのか今一つピンとこないと思われますが、昭和初期には平均1420回咀嚼していたといわれているため、なんと半分以下に減っていることがわかるかと思います。
さらに時代をさかのぼると、江戸時代は平均1465回、鎌倉時代は平均2654回、弥生時代にはおいては平均3990回と報告されています。
歴史的にみても、日本人の咀嚼回数は減ってきていることがわかるかと思います。
咀嚼回数から咀嚼時間の状態も確認してみましょう。
弥生時代の咀嚼時間は51分、鎌倉時代29分、江戸時代22分、昭和初期時代22分、現代はなんと11分ともいわれています。
皆さんは、1回の食事で何回噛み、何分かけて食事をしていますか?

やわらかいもの、噛まずに食べられるものであふれている時代

これまでとは咀嚼回数が減った要因の1つとして、食生活の変化や食品の加工技術の進歩が挙げられます。
弥生時代の食生活をみると、玄米のおこわや乾燥した木の実、干物など、硬くて噛み応えのある食材で構成されることが多かったようです。
江戸時代では、庶民はせいぜい1日に1度しか米を炊かず、現代のように保温もできないため、ほとんどの場合、硬い冷や飯を食べるしかありませんでした。
おかずもメザシやたくあんなどが多く、全体的に硬いものをよく噛んで食べていたと推察されます。
その後、明治時代には、「文明開化」とともに食肉文化や洋食文化が都市部を中心に浸透し、調理法の改良も進み、軟らかいものを食べる機会が増えはじめます。
さらに、戦後の昭和時代半ばになると、食の欧米化や調理器具の発達、加工食品の開発によって、現代人の好むハンバーグやスパゲッティをはじめ、レトルト食品など、あまり噛まなくても食べることができるメニューが日常の食卓に並ぶようになります。
社会の変化とともに食生活の変化が急激に加速し、人類は、進化の過程で食べるために咀嚼をさほど必要としない食文化を構築することになったといわれています。

続きはまた・・・

 

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