BLOG歯庵~歯科衛生士がお届けするオーラルヘルスの豆知識・当院での治療症例~

2014.10.22

歯科衛生士がお話しする歯の講座⑳ ~歯肉炎って?~

歯科衛生士がお話しする歯の講座の第20講目です。

10月もそろそろ終わりに近づいてますね 😳
私は食欲の秋を満喫しすぎて体重計と日々にらめっこです・・・
そんな食欲の秋、だらだら食べで歯の状態はみなさん大丈夫でしょうか?
今回は歯肉炎についてお話ししたいと思います!

みなさんの歯肉は健康ですか?

歯肉の健康状態は、目で見て確認することができます。
歯肉炎になっていないか、手鏡をつかって自分の歯肉を観てみましょう。

健康な歯肉の状態

歯肉炎は、歯周病の中でも炎症が歯肉に限られている状態をいいます。
ブラッシング時に、歯肉が赤くなる、歯肉から出血するなどの症状が見られますが、原因となっているプラークや歯石を取り除くことで、もとの健康な状態にもどすことができます。

注意したいのが・・・・
歯肉炎は、プラーク(歯垢しこうともいう)によって発症するものが大部分ですが、ホルモンの変調によって起こるものや服用薬物の副作用によって起こるものもあります。

プラークがたまりやすい環境やプラークを除去しにくいもの(歯石、大きなむし歯、古くなった詰め物や冠など)、病状を悪化させる全身的なこと(口呼吸、血液疾患など)などが、複雑にかさなり炎症が進行します。

一般的に経過は慢性に進行しますが、急性に起こることもあります


プラークによる歯肉炎
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口のなかにすんでいる細菌がつくるプラークが主な原因です。
健康な人の口のなかにもすんでおり、通常は病原性を発揮しない状態でバランスがとられています。

しかし、歯みがきを怠ったり、砂糖がたくさん入った食べ物を頻繁にとることによって、細菌が増殖しプラーク量が増えてバランスが崩れると、歯肉に炎症が起きます。

プラークは、歯ブラシの届きにくい歯と歯の間や歯肉の縁にたまり始め、歯肉に炎症が起きます。
歯と歯肉との間の溝は深くなり、ポケットができます。

「なんとなく歯ぐきがむずがゆい」「リンゴを噛んだり、歯みがきすると血が出る」などの症状が現れます。
起床時に口の中が粘ついたり、歯をみがく時に出血しやすければ、注意が必要です。

鏡で歯ぐきを見ると、赤くなっている部分やはれぼったくなっている個所があることに気づくでしょう。
この部分を指で押すと、ぶよぶよしており、指に血がつくこともあります。
しかし、一般にこれらの症状は軽度で、痛みを伴わないことが多いので、治療を受けずに放置しておく人が少なくありません。

歯肉炎の段階で歯医者さんを訪れ、ブラッシング指導を受け、生活習慣の改善に努めることが大切です。
より重症な歯周炎になることを予防できるだけでなく、正常な状態に治ることも期待できます。
この段階なら日頃の生活習慣を見直し、ていねいなブラッシングを続けることで治すこともできます。
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思春期にみられる歯肉炎

思春期(11~14歳ころ)はホルモンの不調和や生活の変化によって「歯肉炎」が起きやすい時期でもあります。
とくにこの傾向は、女子に多くみられます。
女性ホルモンの影響によるものといわれています。
しかし、思春期のすべての子どもたちの歯肉に炎症が起こるわけではありません。
思春期になる前から歯肉炎があった子どもたちの歯肉炎が悪化します。
歯肉炎の初期は、痛みもなく気づきにくいことがほとんどです。
歯みがきの前に鏡を見ながら歯肉のセルフチェックをして、その早期発見と予防を心がけることが大切です。
ていねいな歯みがきを心がけ、健康な歯肉を保ちましょう。

妊娠時にみられる歯肉炎


妊娠中は、唾液がねばねばしたりホルモンの関係で口の中の清潔が保ちにくい状態になります。
また妊娠初期は、つわりなどで食べ物の好みが変わったり、酸っぱいものが食べたくなったりします。
一度にたくさん食べられずに、少しずつ何回にも分けて食事をするなど、食習慣も変わります。


この時期は、唾液や胃液の酸度が変化するうえ、つわりで十分な歯磨きができないことから、歯垢が溜まりやすくなり、酸が歯のエナメル質を溶かしたり歯ぐきが炎症をおこしたりして、むし歯や歯周病にかかりやすくなります、
妊娠中のこうしたトラブルを防ぐためには、ふだん以上に歯磨きが必要になるのです。

妊娠性エプーリス

妊娠中に歯肉の一部が増殖することがあります。
歯肉に見られる良性の限局性腫瘤で、歯槽骨や歯根膜などから発生します。
誘因としては、適合していない詰め物などの機械的な刺激や歯石などの炎症性の刺激、ホルモンの影響が関係すると考えられています。
妊娠性エプーリスは、出産後に小さくなったり、消失することもあるため、刺激となっているものを除去し経過観察します。


妊娠前から歯肉の健康維持に努めることが大切です。

出産すると、ある程度歯肉の炎症は改善しますが、歯肉炎や歯周炎に自然治癒はありません。妊娠中はもとより出産後も、なるべく早期にかかりつけ歯科医や近隣の歯科医での受診をすすめます。

 

最初にもお話ししましたが・・・

歯肉の健康状態は、目で見て確認することができます。
歯肉炎になっていないか、手鏡をつかって自分の歯肉を観てみましょう。

 

 

 

 

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