BLOG歯庵~歯科衛生士がお届けするオーラルヘルスの豆知識・当院での治療症例~

2016.07.01

実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座㊳~5つの柱で歯を守る⑷~

実体験を盛り込んだマタニティ・小児歯科講座の38講目です。

上半期も終わり7月、下半期のスタートです。
皆さんは下半期はどう過ごされますか?
私は、健康にケガなく元気よく過ごしていきたいと思います。

さて、前回お話ししました、風邪はどんなに予防に努めてもかかってしまうことがありますが、むし歯は知識をもって実行すれば、防ぐことができるといわれている「5つの柱」の習慣のつづきです。
今回は、4つ目の「フッ素で歯を強化」です。

フッ素は自然環境の中にある元素のひとつで、土壌、海水中はもとより、土壌で育つ野菜や果物、海中で暮らす魚介類や海藻類にも含まれています。
人間の体の中では歯や骨に含まれており、WHO(世界保健機構)やFAO(食糧農業機構)では必須栄養素のひとつとして、フッ素をあげています。

このように普段の食事から自然に摂取されているフッ素ですがむし歯予防に十分な量のフッ素を食事のみから得ることはできません

むし歯予防として日本で認められているフッ素の応用方法は以下の3つだけです。

①フッ素配合歯磨剤(歯みがき剤)
むし歯予防効果は20~30%(乳歯・永久歯)
現在市販されている商品の約85%にフッ素が配合されており、ほとんどの方が普段の歯みがきで自然と使っているでしょう。
法律で市販品のフッ素濃度は全て1000ppm以下と決められています
市販品にはフッ素塗布剤と紛らわしい商品名のものが存在しますが、 ドラッグストア等で購入できるフッ素入り製品はすべて歯みがき剤と同じ扱いです。

② 歯科医院でのフッ素歯面塗布
むし歯予防効果は30~40%(乳歯・永久歯)

日本の歯医者さんで使用するフッ素の濃度は9000ppmと決められています。
1回に使用する量は1~2ml、フッ素量にすると9~18mgです。
3歳以下だと1mlの使用量で足ります。
フッ素の急性中毒が出るのは体重1kgあたり約2mgです。
例えば体重が10kgの1歳6ヶ月の場合、20mgまでは大丈夫です。
使用したフッ素の量が1ml(フッ素9mg)ならば全部飲み込んでしまったとしても急性中毒がおこる量の半分以下になります。
正しく使えば問題ないといわれています

③ 学校やご家庭でのフッ素洗口(フッ素うがい)
むし歯予防効果は50~80%(永久歯)

フッ素洗口は一部の幼稚園や小学校で行われています。
予防効果は3つの中で最も高く、しかも群を抜いています。
しかし、集団の中で行うことの限界、ご家庭で行うには薬剤管理の問題や費用などがネックとなり、あまり普及していないのが現状です。

フッ素で虫歯を予防できる率は20~50%です
いくらフッ素を塗ってもそれだけでは虫歯を防げません
やはり普段の食生活や歯磨きをきちんとすることが重要です。

歯医者さんでフッ素を塗ってもらうと、安心して歯磨きがおろそかになってしまうこともあります。
ホームケアを第一にして、歯医者さんでのケアはそれをサポートするものと考えましょう

大阪市天王寺区上本町の歯医者|藤村歯科クリニック大阪市天王寺区上本町の歯医者|藤村歯科クリニック

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