BLOG歯庵~歯科衛生士がお届けするオーラルヘルスの豆知識・当院での治療症例~

2020.02.05

歯科衛生士がお話しする歯の講座99~被せ物長持ちさせよう~

歯科衛生士がお話しする歯の講座の99講目です。

節分も終わり、暦の上では春ですね( *´艸`)
しかし、まだまだ寒さもあり感染症も心配ですね。
しっかりと体調管理に努めたいと思います!

さて、虫歯の治療が終わった後、「被せ物はつくりものの歯だから、これでしばらく安心!」だなんて油断していませんか?
上から被せた被せ物は、たしかに人工の歯です。
でもその被せ物を支えている土台は、皆さんの天然の歯です。
むし歯にも歯周病にもなります。
きれいな被せ物をささえる土台の歯をしっかり守って、被せ物を長持ちさせましょう。

お口のなかに被せ物があるかた、ご自身のかぶせ物がどんな構造になっているのかご存知でしょうか。
被せ物の治療は、以前は「差し歯」と呼ばれていました。
そのため患者さんのなかには今でも、「被せ物は歯ぐきのなかに差し込んでいる」と思い込んでいるかたもおられます。
しかしそれは間違いです。
患者さんの歯を使って作った土台の上に、キャップ状の補綴物をかぶせてあるのが被せ物の治療です。
建築物の耐久性がその土台にかかっているように、かぶせ物の治療の寿命は、土台の役目をする患者さんご自身の歯にかかっています。
ただ、この土台の歯は、もともとそれほど強度にめぐまれていません。
というのも、かぶせものがかぶさっている歯の多くは、虫歯のために神経を取ってあるなど、大きな負荷がかかる治療を経ているからです。
大きな治療を経て残すことのできた歯は、健全歯だったころにくらべると、虫歯に対しても噛む力に対しても、だいぶ弱くなってきています。
それでは、大切な土台の歯を守って、かぶせ物をなるべく長く使っていくにはどうすればいいのでしょうか。
そのカギを握るのが、歯科のプロフェッショナルによるお口の健康維持=メンテナンスです。
かぶせ物を長く大事に使っていくために、土台の歯が虫歯や噛む力で傷んでしまわないように守っていく必要があります。
しかし、健全歯と同じようなやりかたで守るのは無理というものです。
弱くなっている土台の歯を守るには、当然ながらギアを数段上げる必要があります。
しかも土台の歯は、かぶせ物に隠れて見えません。
神経をとってしまった歯であれば痛みもでません。
歯のことは「痛くないから大丈夫」「見た目が黒くないから大丈夫」と判断しがちですが、見た目と痛みの判断はあまり役にたちません。
治療後、かぶせ物をほおっておくと、歯を失うことになりかねません
定期歴なメンテナンス受診をぜひ藤村歯科クリニックにてはじめましょう。

 

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