歯科衛生士がお話しする歯の講座の第102講目です。
102講目は、前回の歯医者デビューについてのお話しからの、1歳児の食事習慣をより深めていきたいと思います。
1歳代は離乳食が完了したり、乳歯が増えたり、おしっこを意識できるようになっていったりと、生活のさまざまな場面で赤ちゃんからこどもへと成長していく変化の大きいときです。
興味の対象が広がり、「自分で」という気持ちが芽生えるなど、これから先の自立にむけて心も体も「最初の一歩」を踏み出す準備ができてきます。
お子さんが興味を持ちやすく、飽きずに続けられるような働きかけをしながら習慣作りをしていきましょう。
1歳代の食事習慣の特徴
少しずつ大人と同じメニューが食べられるようになります。
同じ食卓で同じものを食べることで「食事は楽しい」という気持ちが育ち、食べる意欲も刺激されます。
また、一緒に食べるおうちのかたの様子からは、道具の使い方、食べ方はもちろん、食事のマナーも学べます。
「こんなふうに食べてほしいな」という食事習慣のお手本を見せましょう。
10か月を過ぎたあたりから・・・(発達の様子は一般的な目安です。流れや時期は個人差があります。)
スタート☆
手づかみ食べをする
自分の手で食べることで、食べ物を口に運んだり、かみちぎったりする練習をしていきます。
たべることへの意欲の表れでもあるので、手で持って食べやすいものを用意して思う存分手づかみ食べができるようにしましょう。
挨拶をまねる
おうちのかたが毎日挨拶を繰り返すことで、食事の前には「いただきます」、食事が終わったら「ごちそうさま」ということがわかり、発声やアクションで真似するようになります。
スプーン・フォークを持ちたがる・コップで飲む
「自分で」という気持ちが強くなり、おうちのかたと同じようにしてみたいという興味も芽生えます。
好きなように使いながら、だんだん上手になっていきます。
コップ飲みもそろそろ始めるとよいでしょう。
母子手帳の「1歳6か月」のチェック欄には「自分でコップを持って飲めますか}という項目があります。
この時期の完了を目安に逆算して進めるといいでしょう。
はじめからうまくいかないこともありますが、コップ飲み練習を素敵な思い出の一つにするためにも焦りは禁物です。
水分をこぼしてしまうのは当たり前です。
気長に進めましょう!
続きはまた・・・