歯科衛生士がお話しする歯の講座の第104講目です。
桜はもう葉桜となってきましたね
あっという間に季節は進んでいきます。
さて、前回からの続きです。
歯みがきの習慣づけるには何をすればいいの?というテーマでお話ししています。
磨く環境とタイミング
明るい場所で磨く
部屋が暗かったり、手の陰になっていたりして口の中が良く見えないと、子どもの小さな歯はうまく磨けません。
思わぬところを磨いて痛い思いをさせてしまうことがあります。
慣れるまで寝る前に1回でも大丈夫
子どもが仕上げ磨きに慣れるまでは寝る前に1回、機嫌のよい時間に行って、歯ブラシを口の中に入れる習慣をつけていきましょう。
慣れてきたら毎食後を心がけましょう。
毎日決まったタイミングで磨こう
食事のあとや寝る前など、同じ時間やタイミングでみがくことで習慣化し定着しやすくなります。
特に夜眠っている時間はむし歯になりやすいので、寝る前の仕上げ磨きはしっかり丁寧に行うといいでしょう。
乳歯はむし歯になりやすい
歯の中心部は神経があります。
そのまわりは象牙質、エナメル質で保護されています。
ところが乳歯は、このエナメル質が薄いために、永久歯に比べるとむし歯の進行が早いといわれています。
そしてエナメル質に穴があいて象牙質までむし歯が進行すると、さらに悪化するスピードがアップしてしまいます。
これらかつぎつぎと生えてくるかわいい乳歯を守るために、毎日の歯磨きを習慣にしましょう。
寝る前の仕上げ磨きが最適なわけ
夜、眠っている間は唾液の分泌が減ります。
それは、虫歯の原因になるミュータンス菌にとっては、繁殖しやすい環境といわれています。
しかも長時間その状態が続くので食べかすなどがのこっていると、すぐに虫歯になってしまいます。
寝る前に仕上げ磨きをすれば、食べかす落とし、ミュータンス菌を減らしてむし歯をつくる原因を取り除くことができるので、長い時間眠っていてもむし歯になりにくくなります。
だから夜の仕上げ磨きは1日のうちでも特に重要と言われています。
歯ブラシの選び方
仕上げ磨き用・・・毛先が滑らかに処理してあるものは、歯肉を傷つけず、小さな歯の汚れもきちんと落とせます。
ヘッドが大きいと痛がったりするので、できるだけ小さなものを選びましょう。
山型にカットされているものは子どもが痛がりやすいので避けるといいでしょう。
おうちの方が握りやすいものを選びましょう。
続きはまた・・・